シマノ　釣り－イギリス・グレートブリテン島での海釣り

イギリスは5月3日（月）Early May Bank Holidayの祝日なので、多くの人が今日から3連休である。例年ならそろそろシーズンインだが、今年は気温上昇が遅く、形を見れるのは5月中旬過ぎになりそうだ。しかしそこは釣り人の悲しい性。坊主の翌連休ともなれば、向う見ずにリベンジを試みてしまうものである。しかも今日5月１日は春の到来を祝うMayfairでもある。状況は悪くとも釣行への大儀名分は十分なのだ。無造作に道具を車に詰め込み、一路　Shoreham Beachを目指した。イギリス南東部、イースト・サセックス州での釣りはブライトン・マリーナが王道だが、水温がまだ低い今の時期は河口に面したShoreham Beachの方が分があるからだ。

いつもの釣具店Squires Fishing Tackleでまずは情報収集。白髭の主人によると、夜釣りのシーバス以外良い釣果が無いらしい。昼間のシーバスも今ひとつ。また、昨年好調だったヒラメもまだ形を見てないとか。今日は昨夜の豪雨もあり100％期待できないと渋顔だ。餌も一袋で十分だと商売っ気も全くなし。それでもトライする！と言うと“A flying crow always catches something”と。。。これには2つの意味がある。日本語の「犬も歩けば棒に”あたる”」と同様、出歩けば思わぬ幸運に出会う、反面、出歩くと何かと災難に遭うことも多い。という英語の格言。つまりこんな状況下で挑むのだからきっと良い釣果に“あたる”かもね、でも坊主に“あたる”日になるかもよ？と言った感じである。

Shoreham beachに到着すると確かに・・昨夜の雨で藻が浮遊していて４色までは釣になりそうにない。PE1.5 号に33号天秤で6－7.5色フルキャストして挑むも、ラインに藻が絡みなかなかあたりが取れない。海岸を2Km以上右往左往し、なんとか間を見つけ投げるも魚影なし・・。挙句に仕掛けを3回も持っていかれる始末・・先週に続き悪い方のあたりがついてしまったようだ。早々に納竿し、ブライトンの和丼の店「ぽんぽこ食堂」へ向かい、カツ丼にありついた。久々の和食でホッと一息ついたら急に気が抜けて、椅子にダラーンと寝そべるように座り、お茶を顎ですする様に飲みながらしばし虚脱状態である。先週といい、今週といい、この様子を漫画にすると“ドヨーン・・・”と横にト書きがつく姿である。

今日は海岸を歩き回り、かなり遠投し疲れたのに加え、久々の和食で満たされたことも相まってか、帰路の運転は睡魔との戦いだった。イギリスは高速道路以外、一般道にもオービス（自動速度違反取締装置）が多い・・いや、街中いたるところに氾濫していると言ったほうが正しい表現だろう。市販のカーナビにもオービスの位置が登録されていて、車が近づくと警告音で知らせてくれる。それとなく運転中に発見されやすいよう設置されてはいるが、制限速度の10％超過で反応することもあるので厄介だ。まさに「車も走ればオービスにあたる」である。うっかりしていると、一瞬であたりを“撮られて”しまう。釣り以外でも悪いあたりはつけられたくないものだ。

Pompoko（ぽんぽこ食堂）　Brighton
住所：110　Church Street, Brighton, BN1 1UD
Mon-Thu 11:30-22:00　Fri-Sat 11:30-23:00　Sun 11:30-21:00